学生からのメッセージ

- 岡本 伊万里(無機化学研究室)
- 化学専攻 修士課程 1年
学部前期課程の頃の私は、環境・エネルギー問題に取り組んでみたいと考えていたもののそれがどこでできるのか分からず、後期課程の進学先をなかなか選べずにいました。しかし、さまざまな学部・学科の先生方による授業や説明会、見学などに参加するうちに、環境問題に関連する研究の中でも化学の視点からのアプローチに興味があるのだと気付きました。加えて、学部前期課程で履修した講義で複数の先生が「化学は資源問題の解決を通して世界の平和に貢献できる」とおっしゃっていたことが印象に残りました。さらに、世界は原子や分子でできていて、それらを扱う化学はさまざまなものごとへの理解を助けるのではないかと考えました。化学に関連する学部・学科は数が多く、その後も進学選択の直前まで大いに悩んでいましたが、化学科が開講する前期課程学生向けの授業でおもしろそうな研究の数々に触れたこと、化学全般を広く学びたいと考えたことから、最後には理学部化学科に進学することにしました。
実際に後期課程になると、無機化学、有機化学などはもちろん、地球化学や情報化学などの授業もあり、化学の扱う領域の広さを実感しました。これらの講義に対応して化学科の研究室が扱う分野も幅広く、授業ではそれらの研究に関するお話を通じて化学のイメージがさらに広がりました。また、前期課程で聞いていた通り3年生の学生実験がとても充実しており、楽しく手を動かしながら講義で学んだ内容を実際に確かめることができました。
4年生の卒業研究では無機化学研究室で温度差から電気エネルギーを取り出す熱化学電池に関するテーマに取り組みましたが、これも前期課程の化学科の先生方による授業で興味を持ったのがきっかけです。
化学を学びたいと考えている方はもちろんですが、以前の私のようにまだ分野を決めていない、迷っているという方にも、理学部化学科を進学先の選択肢に入れていただけるとうれしいです。
(2026.5掲載)

- 大和 将也(天然物化学研究室)
- 化学専攻 修士課程 1年
大学一年生の頃、ノーベル化学賞を受賞する多くの研究者が、研究の基盤となる分子を目的通りに創造する「合成力」を学生時代のうちに体得していることに強い衝撃を受けました。そこで、進学選択では化学系の中でも合成に携われる学部・学科を選びたいと思いました。さらに、世界で通用する合成力を磨くなら化学系の共通言語である英語で一から勉強したいと考え、基盤となる教科書レベルから最先端の化学を英語で学べる理学部化学科に進学することを決めました。
理学部化学科に入ってからは、上記に加えて新たな「良さ」にも気づきました。それは、「機会」の質と量です。まず雑誌会セミナーでは、世界各地から第一線で活躍される研究者が講演してくださり、毎回彼ら彼女らの化学的視点や未来のビジョンを拝聴できるのはとても刺激的です。次に3年生に上がると、研究室インターンシップも活用できるようになります。研究室配属前に、教科書の勉強や学生実験では感じることができない未知への探究に僅かでも齧れることは極めて貴重だと思います。自分もまだ、理学部化学科で提供されている全ての「機会」を享受できていませんが、Global Science Course (GSC)は理学部化学科の「良さ」を最も体現していると思います。学部4年生の間で活用できる留学プログラムが全体的に少ない中、二ヶ月間海外の大学で研究ができたことはとても得難い経験でした。留学先の先生からも、毎日数多くの学生からインターンやポスドクの希望が届く中から私を選んだのは、東京大学理学部化学科に所属していたから、と言われ大変誇らしく思えました。
その時は自分の将来に影響しないと思っていたことでも、その後、大きな転機につながることはよくあります。多種多様な「機会」に恵まれている理学部化学科では、きっと人生の転換点になるような体験を積めると思います。
(2026.5掲載)

- 安藏 美樹子(物理有機化学研究室)
- 化学専攻 修士課程 2年
「実験をしたいなら化学科」という一言で私の進路は決まりました。子どもの頃から、手を動かしてものを作ることに興味がありました。しかし、どの分野に進みたいのか、そもそも理系で良いのかさえ決めることができず、決断を先延ばしにしたまま大学に入学しました。
大学に入ってからもなかなか決めることができず、気がつけば2年生となり、進学選択が目前に迫っていました。そんな中、化学の基礎実験がとても楽しく、また、担当の先生方から「化学系の学科に進めば、3年生になると毎日実験ができる」「駒場での学生実験よりもさまざまな種類の実験ができる」との話を聞き、実験がしたいという一心で化学系の学科に進むことを決めました。
とはいえ、化学系の学科はいくつかあり、どの学科が最も多く実験に取り組めるのかは分かりませんでした。そこで、担当の先生方にどの学科で最も実験ができるのか尋ねたところ、異口同音に「実験をしたいなら理学部化学科」という答えが返ってきたため、理学部化学科に進学することを決めました。
3年生となり化学科に進学してからは、希望通り、ほぼ毎日実験に取り組む日々を送っています。さらに、世界のトップレベルの研究者である先生方から直接ご指導をいただき、優秀な仲間から刺激を受ける恵まれた環境にあります。また、GSC(Global Science Course)を通じて、TOEFLの対策や受験に加え、1ヶ月間の留学を経験し、世界の科学研究の現状を学ぶ貴重な機会を得ました。
今では、「実験をしたいなら化学科」という言葉に加えて、「化学を学びたいなら化学科」とも胸を張って言えるようになったと感じています。
(2025.7掲載)

- 岩崎 星冴(天然物化学研究室)
- 化学専攻 修士課程 2年
私は子供の頃より病気の治療に関する研究者になりたいと考えていたため、大学入学当時は医学科や薬学科に進学しようと考えていました。しかし、学部1年次に履修した有機化学の授業によって化学系への進学も選択肢に入りました。学部2年次の進学選択の際には後述する理学部化学科ならでの特徴から理学部化学科への進学を決定しました。
まず理学部化学科といえばなんといっても英語での授業だと思います。さらに授業を行ってくださるのは各分野の最先端を牽引する教授陣です。講義の内容は基礎から最先端の研究内容までをわかりやすく、丁寧に扱うのみではなく、授業中に超伝導の実験などの体験もすることができ、毎回の授業が非常に楽しみになるような内容になっています。 カリキュラムとしては3年次には午前中には座学を行い、午後はすべて実験を行うため3年次から実験操作を身につけることができ、4年次の研究室配属の際にはいきなり最先端の研究を開始することができます。 また、多くの研究室がインターン生として3年生を受け入れており、研究室配属の前に研究室の雰囲気や実際の研究内容について触れることができ、一人一人に合った研究室を選ぶことができます。
さらにGSC outbound というプログラムでは1ヶ月の海外留学を行うことができます。このプログラムでは渡航費や滞在費などを支援していただけるため経済的な心配をすることなく海外での貴重な体験をすることができます。 私はこのGSC outboundに参加してスイスのEPFL(École polytechnique fédérale de Lausanne)に留学をし、日本とは異なる環境にて最先端の研究に触れることができました。
また、学習・研究以外にもソフトボール大会やサッカー大会などの研究以外での学科内の交流も盛んであり、学年や研究室の垣根を越えた多くの友人を作ることができます。
化学系への進学を考えている方だけでなく、過去の私のように医学・薬学系への進学を考えている方もぜひ一度理学部化学科への進学を考えてみてはいかがでしょうか?
皆さんが化学科に進学し、共に研究を行える日を楽しみにしています!
(2025.7掲載)

- 大木 文(天然物化学研究室)
- 化学専攻 博士課程 1年
私は前期教養課程の頃から有機化学に興味を持ち、化学系の学科への進学を志望していました。進学選択の際には理学部化学科に加え、工学部や薬学部も検討しましたが、最終的には、幅広い分野を体系的に学べるカリキュラムと、多彩な研究内容に魅力を感じ、理学部化学科への進学を決めました。
理学部化学科の特徴の一つとして、英語で行われる授業が挙げられます。英語に苦手意識があったため当初は不安もありましたが、実際には先生方の丁寧なサポートもあり、無理なく取り組むことができました。現在、研究室で論文の読解や発表を英語で行う中で、これらの授業が良い基礎となっていると実感しています。
また、化学科には有機化学・無機化学・物理化学・分析化学・生命化学など、幅広い分野の研究室があり、基礎から応用まで多様な研究が行われています。学部3年次の講義では、それぞれの分野の第一線で活躍されている先生方から、基礎から最先端に至る内容を学ぶことができます。こうした学びを通して、自身の関心を深め、研究分野を見つけることができる点も大きな魅力です。4年次に研究室に所属した後は、最先端の研究に主体的に取り組める環境が整っています。
私は、複雑な構造を持つ有機化合物を自ら合成したいという思いから、天然物化学研究室を選びました。現在は、天然由来の分子に着想を得た機能性分子の設計・合成に取り組んでいます。試行錯誤の連続ではありますが、新たな分子を創り出す過程にやりがいを感じながら研究に向き合っています。
少しでも化学に興味のある方は、ぜひ理学部化学科への進学を検討してみてください。皆さんとともに学び、研究できる日を楽しみにしています。
(2026.5掲載)
- 濵﨑 佑哉(化学反応学研究室)
- 化学専攻 博士課程 1年
私は小学生の頃から理科が好きでした。今日は何をするのだろうかとワクワクしながら理科室に向かっていたことを覚えています。黒い大きな机、ホースのついた水道、豆電球、人体模型、星座の表、そして大きな周期表のポスター……。物理生物地学化学、あらゆる事象について学んだこと、実験したことを今でも鮮明に思い出すことができます。
そんな私にとって、多種多様の科学分野を有機的に結びつけている化学は非常に楽しい学問です。原子や電子は熱力学や量子力学などの物理法則で記述することができ、生体や天体も原子の配列に還元することができます。現代技術の象徴の1つであるコンピュータサイエンスも、実装には半導体などのナノ材料が必須です。実は、様々な自然科学の分野を関連づけているということから、化学は「セントラルサイエンス」と呼ばれることがあります。
東京大学理学部化学科では有機化学や無機化学、化学反応学などの「化学ど真ん中」な内容は言うまでもなく、物理化学、生命化学、宇宙地球化学、情報化学など分野横断的な内容についても授業で学ぶことができます。また、各分野の第一人者である先生方が研究室を主催しており、これらの分野について研究に邁進し学を究めることができます。
東京大学理学部化学科の更なる魅力として、実験のカリキュラムが非常に充実している点があります。学部3年次には「分析化学無機化学実験」「有機化学実験」「物理化学実験」を履修します。一人一人にドラフト付きの実験机やフラスコ、油浴などが割り当てられ、実際に自分の手を動かして実験の技術を身につけることができます。さらに、学部4年次では研究室に配属され、先生方の指導を受けながらより実験技術を精錬させていくことができます。
東京大学理学部化学科は、化学に興味がある人はもちろん、科学全般が好きな人、分野横断的な視点を手に入れたい人、実験が好きな人にとって非常に楽しい学科となることでしょう。一緒に研究ができる日が来ることを楽しみにしています。
(2026.5掲載)

- 吉岡 美香(地球化学研究室)
- 化学専攻 博士課程 1年
私は小さい頃から理科が好きでした.試験管や薬品を見るとわくわくしていたタイプで,中学・高校でも自然と化学部に所属し,得意科目も化学でした.大学1,2年の頃には理科実験教室で講師のアルバイトもしており,実験の楽しさを人に伝える経験もしてきました.そうした流れもあり,進学先としても特に迷うことなく化学科を選びました.今振り返ると,かなり素直な進路だったと思います.
化学科での学びの中でも,特に印象に残っているのは3年生で行った学生実験です.それまで講義で学んできた内容を実際に自分の手で確かめることができ,「本当にこうなるんだ」と実感できた瞬間はとても面白いものでした.また,実験中に他の学生と議論したり助け合ったりする時間も楽しく,印象に残っています.
化学科には多種多様な研究室があり,生命に関わるものから物理に近いものまで幅広い分野を扱っています.化学という名前はついていますが,実際にはサイエンスという大きな枠組みの中にあり,物理や生物,地学といった他分野とも密接に関わっています.気づけば「化学をやっているつもりが,物理や地学の話をしている」ということも少なくありません.
現在,私は地球化学の研究室に所属し,高圧条件下におけるアミノ酸の結晶化に関する研究に取り組んでいます.研究は学生実験とは異なり,基本的には一人で試行錯誤しながら進めていくため,時には少し孤独に感じることもあります.しかしその分,自分で考え抜いた結果が形になったときの達成感は大きく,研究の醍醐味だと感じています.
化学科は,化学にどっぷり浸かりながらも,それを軸にさまざまな分野へと視野を広げることができる環境です.サイエンスが好きな方にとっては,とても面白い場所だと思います.
(2026.5掲載)

- 今井 渉世(生体分子化学研究室)
- 化学専攻 博士課程 2年
中学生の時に実験することの楽しさを覚えて化学に惹かれ、その時の興味そのままに理学部化学科へとやってきました。化学の一番の魅力は、やはり手を動かして実験できることではないでしょうか。自ら目の前の試料に向き合い、生み出された結果に驚き考えさらに追求していく。誰でもない自分の手で新しい化学を創り出していくというこの感覚は、他では決してできないことだと感じています。
そしてもう一つの魅力は、物質というこの世界の基盤を扱えることだと思います。それゆえにあらゆる現象が対象となり、かつ実生活に直接つながる研究ができます。化学は決してフラスコの中だけの世界ではなく、生命現象も地球現象もすべて化学で扱うことができるのです。化学という観点から世界を見まわすと、目の前の景色は違ったように見えてくるはずです。
自分にとって理学部化学科は、どちらの点でも良い学科だったと思います。学部二~三年の講義では、有機・無機・物理化学を中心としつつ、生命化学や地球化学についても扱います。分野の偏りなく化学の視点から幅広く学ぶことで、化学的に考えるための引き出しとなる広くて深い知識を身に着けることができます。それと同時に学生実験を通して、様々な実験手法や解析手法について学びます。学部三年の午後はほぼすべてが学生実験にあてられ、ひたすらに手を動かし続けます。どちらも内容は盛りだくさんで課題も多く、決して楽な一年間とは言えないかもしれませんが、化学が好きな人にとってはとても刺激的で楽しい期間になるはずです。
その後学部四年になると研究室に配属されて卒業研究に取り組むことになります。どの研究室を選んでも、充実した設備があり、優秀なスタッフ陣や先輩、同期とともに研究に集中することができるでしょう。私自身も恵まれた環境のもとで、まさに化学漬けといえる毎日を過ごすことができました。
化学系で悩んでいる方はもちろん、何を学びたいのかまだはっきりしていない方も、是非化学科を考えてみてはいかがでしょうか。化学はあらゆる現象が対象になる広い学問です。きっとあなたに刺さる研究が見つかることと思います。
(2023.5掲載)

- 上村 剛士(グリーン物質変換 総括寄付講座)
- 化学専攻 博士課程 2年
幼い頃から、地球温暖化などの環境問題は私たちの世代が解決しなければいけない課題であると感じていました。前期教養課程の授業を受けていく中で、化学という観点からこれらの問題に取り組むことに興味を持ちました。元々は技術の応用に関心があった一方で、化学という学問そのもののおもしろさにも惹かれ、最終的には自分の直感を信じて理学部化学科への進学を決めました。進学前は、理学部といえば自然現象に対する純粋な探究心を追い求める場所であり、その応用には関心がないと思っていました。しかし、実際には全くそんなことはありませんでした。
例えば、私が所属する研究室では、連続フロー合成技術を用いた化成品の合成を研究対象としています。カラム中で溶液を連続的に流しながら行う連続フロー合成では、フラスコなどの反応容器を用いる従来のバッチ法に比べ、環境負荷を大幅に低減することができます。ラボスケールでも数十グラムの医薬品原薬を合成する人もいますし、企業との共同研究で実用化を目指す人もいます。社会の役に立つことを常に意識し、理学部でありながらより応用に近い研究をしています。
また、研究の楽しさは予想以上でした。得られた実験結果から立てた仮説が実証された時の高揚感は、これまでに経験したことのないものでした。化学科にはこのような研究活動を楽しむための設備とカリキュラムが充実しており、ハイレベルな環境で自分を試すことができます。大変なことも多いですが、その分、日々確かな成長を実感することができます。
もし、日常に物足りなさを感じていて、新しい刺激や知的な興奮を求めているのであれば、理学部化学科はきっとあなたにとって魅力的な選択肢になるはずです。
(2025.7掲載)

- 中島 瑶哉(化学反応学研究室)
- 化学専攻 博士課程 2年
私は理科一類から理学部化学科に進学し、学部4年次から化学反応学研究室に在籍しています。現在は、有機配位子に保護された金属ナノクラスターの性質を、気相光電子分光を駆使して解明することを目指しています。私の経験を軸に、化学科の魅力をお伝えしようと思います。
学部前期課程で物性化学や有機化学の講義を履修した際、「身の回りの物質が示す化学現象を、原子や分子のレベルで根幹から理解できる」ということが単純に面白いと感じました。当時はこうしたぼんやりとした興味だけで、理学部化学科への進学を決めたことを覚えています。しかし、進学後の「化学漬け」の生活は、私にとって非常に刺激的なものでした。化学科の講義では幅広い分野が題材となる上、その分野における最新の知見を紹介してくれるものもあります。例えば、私の所属研究室の教授が担当されている「化学反応学」という授業では、化学において重要な役割を果たす「化学反応」の仕組みに関してとことん掘り下げます。元々物理化学という理論的枠組みに対する印象が薄かったこともあり、このような物理化学系の授業には強い関心を抱きました。化学科の一群の講義を通じて、化学に対する視野が一気に広がったと同時に、化学研究に対する解像度が増しました。
一方、化学科のカリキュラムの大きな醍醐味は、やはり英語授業と学生実験の2点だと思います。英語授業に関しては、教授陣側の配慮が手厚かったこともあり、難なく乗り越えることができました。対して学生実験に関しては、実験内容もレポートも量が多く、捌き切るのが大変でした。しかし、むしろそのお陰であっという間に同期と親睦を深めることができ、現在でも交流を続ける仲間ができました。今となっては学部時代の楽しかった思い出の一つです。
こうして叩き込まれた英語力と実験技術は、学部4年次の研究室配属後に技術的な基盤として大いに役立ちました。英語で書かれた論文を漁ったり、研究室内のセミナーにおいて英語で発表したりする際には、英語授業で学んだアカデミックな英語がそのまま活きました。自身の研究テーマにすぐに取り掛かれるだけの実験技術も、学生実験を通じて体得できていたように思います。この点で、化学科のカリキュラムは、研究室配属前後のスムーズな接続を実現していると考えます。
以上のように、化学科では幅広く学び、同時に研究技術を向上させることができます。研究室配属後も、恵まれた物的・人的な研究環境で、世界最前線の研究を体験できます。化学に少しでも興味のある方、あるいは知的好奇心の強い方は、是非化学科への進学を考えてみてください。
(2025.7掲載)

- 楊 熙辰(生物有機化学研究室)
- 化学専攻 博士課程 2年
私が現在の研究室に所属したのは,化学の分野から創薬業界に貢献したいと思ったからです.小さい頃から化学はとても好きだったのですが,前期教養過程の授業を受けていくうちに生命のメカニズムにも興味を持ったことがきっかけでした.
理学部化学科の魅力の一つは,そのカリキュラムだと思います.まず2年後期に化学の基礎的な知識を学習します.授業数がそこまで多くないため,自身で知識を吸収する時間が存分に取れます.3年生では授業と並行して基礎実験があり,様々な化学実験を一通り経験します.そこで自身の得意不得意と向き合うことができます.4年生ではほとんど授業がなく,集中して卒業研究に取り組むことができます.このようなカリキュラムを通して,地盤がしっかり固まった上で化学に向き合うことができます.
そして,環境の良さも魅力の一つだと思います.私は3年生の夏休みに現在の研究室でインターンをしたいと思い立ち,教授に連絡したのですが,快く受け入れてくださいました.また,GSC (Global Science Course)に採択されると,4年生で1ヶ月間留学を経験することができます.このように,自身で積極的に行動すれば周りがそれに応えてくれ,貴重な経験ができる環境があります.
まだ自身の将来像が見えていない方にとって,進学振分けは大きな決断になると思います.少しでも化学に興味を持っている方は,ぜひ理学部化学科を検討してみてください.きっとやりたいことが見つかりますし,それを実現する環境がここにはあると思います.
(2023.5掲載)

- 菅野 朝日(天然物化学研究室)
- 化学専攻 博士課程 3年
化学や生物の力でモノづくりをしたいと思っていた学部2年次の私は、当初は工学部へ進学しようかとも考えていました。しかし、ある教授からの助言が私の人生の方向性を変えるきっかけとなりました。その教授からいただいた言葉は、「セントラル・オブ・サイエンスにファーストキャリアを投じることが君の研究者人生に利する」というものでした。
その言葉に従い、理学部化学科(理化)への進学を決意し、今ではその選択が正しかったことを実感しています。最初は何もわからない状態から始まりましたが、興味と出会い、興味を追求し、知識と考え方を磨き上げ、課題解決に取り組む力を少しずつ身につけてきました。
理化は学びや研究に必要な全ての要素が整っており、そのエコシステムの一部として、1,900回以上も開催された雑誌会セミナーが挙げられます。このセミナーでは、世界各地から招かれた講師と理化教授たちがディスカッションを行います。その様子を生で目にすることで、考え方や伝え方を学ぶ機会が豊富にあります。
私が所属する天然物化学(大栗)研究室では、天然由来の複雑な有機化合物から着想を得て、社会に有用な分子を合成するための実験を日々行っています。自然の神秘に圧倒されながらも、人工的なアプローチによって新たな分子を創り出すことは、青春の数年間を捧げる価値のある挑戦だと感じています。そして、この挑戦の先には創薬のみならず、機能材料やエネルギー、環境に関する課題にも取り組むことができると信じています。
理化での学びは、手を動かして仲間と共に考えることでより深まります。一緒に手を動かし、考えを交わし合える仲間が増えることを楽しみにしています。
(2024.5掲載)

- 中尾 龍二(構造化学研究室)
- 化学専攻 博士課程 3年
化学に興味を持つ皆さんを、理学部化学科は素晴らしい機会と環境を用意して待ってくれています。
どの学部・学科でも4年生には研究室を選んで所属することになると思いますが、自分のやってみたいテーマや、日々の研究生活では何をしていくのかは実際に体験してみないと分からない部分もあるかと思います。しかし理学部化学科では化学の幅広い分野にわたる講義と学生実験を通して自分の興味を探ることができる上、インターン等の形で各研究室の内部を覗ける機会が設けられており、必ずや自分の興味にフィットした研究室を見つけることができると思います。
講義の英語化に関しては、最初は英語文献を読むのに少しは苦労するかもしれませんが、研究室に入って英語文献を当たり前のように読むようになってから振り返ると、そうした経験がかなり大変役に立ったと感じます。これに加えて、グローバルサイエンスコースでは大学から資金援助を受けて海外の研究室に二ヵ月ほど滞在させてもらうことができます。私はひょんなことからこのプログラムに応募し、アメリカのノースカロライナ大学チャペルヒル校に二か月滞在しましたが、学生の考え方の多様性のみならず日本との生活の違いをじかに知ることができ、大変貴重な経験となりました。
また、化学科では毎年研究室対抗でのソフトボール・サッカー大会が開催されているなど、よい交流や気分転換の場も設けられています。
このように、実際に化学科に進学してみると、想像していたよりも様々な面白い体験ができると思います。皆さんが理学部化学科に進学してくれることを待っています。
(2022.5掲載)







