理学部化学科・理学系化学専攻学生からのメッセージ

新荘 直明

新荘 直明(化学反応学研究室)

化学専攻 修士課程 1年

理学部化学科では、理学部のグローバルサイエンスコース(GSC)の留学生の受け入れに伴って、今年度から全ての講義が英語で行われるようになりました。私は教養学部生から募集されるGSCの理学部進学生の1人として、先駆的な取り組みを始める化学科に進学しました。

講義が全て英語化することには不安もありました。授業についていけるのかという心配とともに、専門用語を最初から英語で学習することにより、逆にそれを日本語で理解する機会がなくなってしまうのではないかという懸念を感じました。しかしながら、実際に講義を受けてみると、そのような不安は払拭されました。先生方は、重要な点については日本語を交えながら繰り返し説明してくださり、また授業中・授業後の休み時間・放課後のいつでも質問に応じてくださいました。配布資料においても、専門用語には日本語と英語を併記してくださったので、日本語でも身につけることができました。結果として一つの事項を英語と日本語の両方で理解することができ、日本語のみで勉強するよりも理解が深まったように思います。

講義において英語で学んだ知識を実際に活用する機会にも恵まれました。毎日午後に行われる学生実験では、留学生と向かい合って実験台を使用することになりました。

実験はペアやグループで行われるものもあるため、留学生と情報を共有しながら実験を進める必要があります。日常会話ではなく、化学の専門的な議論を英語ですることができ、非常に良い経験となりました。留学生は私が知らない知識も豊富に持っており、議論を通して多くのことを学ぶことができました。

化学科には最先端の研究を行う教授陣、最新の研究設備がそろっており、物理化学・無機化学・有機化学・地殻化学と、化学の全領域を学ぶことができます。化学を志す者にとっては本当にすばらしい環境だと思います。もし英語という言語を障壁に感じ、化学科への進学をためらう教養学部生がいるとしたら、それは本当にもったいないことだと思います。英語が苦手だと感じている人でも、興味を持って取り組み、積極的に質問すれば、講義についていくことができます。研究を行う上では、英語の論文を読んで計画を立て、自分の研究成果を英語で発信しなければならないので、学部生のうちからその訓練を積むことができることは、将来非常に役に立つと思います。英語は苦手だけれど化学者を目指したいという人こそ、化学科で学び、大きなアドバンテージを得てみてはいかがでしょうか。


Manuel E. Otero Ramirez

Manuel E. Otero Ramirez(生物有機化学研究室)

化学専攻 博士課程 1年

Coming to a university so far away from home to start graduate school in a completely new field was very scary at the beginning, especially considering that I couldn’t speak much Japanese when I first arrived. However, I was gladly surprised to find that professors and students were very flexible, making sure that we understood the content in classes (which were taught in English), while in the laboratory everyone helped me to become used to the work and experiments, facilitating communication and also helping me learn Japanese as much as possible. Having been here for two years, I can say coming has been one of the most valuable and rewarding experiences I’ve had, going through new challenges every day, which motivate me to give the best at what I do.

Furthermore, I find that research is carried out in my lab and this department in a unique way, with my colleagues and professors contributing every day to my growth as a person and a scientist, motivating everyone to become independent and think of new ideas. I’d like to encourage everyone to follow your dreams and what you really want to do without giving up, learn from each challenge you face.


Sato

佐藤維央(有機合成化学研究室)

化学専攻 博士課程 2年
(兼)日本学術振興会特別研究員 DC1

理学部化学科での日々の研究では大変なこともありますが、先生方や研究室のメンバーと協力し、困難を乗り越えた先に待っている新たな発見や成果は格別で、とてもエキサイティングです。また、英語での講義などに不安を覚えている方もいるかもしれませんが、英語上達を目的とした授業もありますし、何より研究室での外国人研究者や留学生とのコミュニケーションを通じて、英語なんて気がつけばなんとなく出来るようになります(笑)。化学科進学を考えている皆さんもぜひこのワクワクを一緒に楽しみましょう!


Sato

遠藤健一(生物無機化学研究室)

化学専攻 博士課程 1年

なぜ化学を選んだか

化学の魅力はたくさんありますが、私が惹かれたのは原子・分子という非常に小さくて多量なものを扱うところです。自分のフラスコの中に10の23乗個の集合体が入っていて、それを化学反応で様々に操る化学は、魔法のような面白さがあります。一方で、予想外の現象もしばしば起こります。そういう時の化学は、10の-10乗メートルの世界での分子の動きを解き明かす冒険になります。このように、化学は私を常にワクワクさせてくれる学問です。

理学部化学科に入ってよかったこと

化学を学べる学部や学科は数多くありますが、なかでもこの「理学部化学科」には他にはない特徴が二つあります。一つは、「化学科」というシンプルな名称が指し示す通り、幅広い化学の領域全体を扱っているところです。学部の講義や実験では、有機化学、量子化学などの基礎的な化学分野はもちろんのこと、地球化学、生物化学といった他の分野との境界領域まで学ぶことができました。研究室も様々なテーマを扱っており、幅広い選択肢があります。理学部化学科は、化学という学問、原子・分子の世界の全貌を俯瞰できる最適な場所だと感じています。 もう一つの特徴は、理学部の一員として、基礎研究を大切にしているところです。今すぐ役に立つ物質を作り出すのも化学の役目ではありますが、それと同時に、遠い将来の科学の発展につながるであろう原理の探究も大事なことです。この精神が、私にとって理学部化学科を選ぶ決め手となりました。まずは、各研究室のウェブサイトから研究内容を見てみてはいかがでしょうか。