現代社会が直面する大きな課題の一つは、SDGsやカーボンニュートラル社会の実現です。私たちの研究室は、この課題に取り組むため、有機合成化学を基にした最先端の科学技術を駆使し、部局を超えた全学レベルで協力して解決を目指しています。具体的には、理学、工学、薬学、農学の各研究領域が連携し、環境に配慮した化学変換法や物質変換法、そしてそのための革新的な触媒の研究と教育を行っています。私たちの研究室は、持続可能な社会の実現に向け、次世代の研究者を育成することで、大学の提唱するグリーントランスフォーメション(GX)の考え方を具現化し、社会に貢献しています。

私たちの研究の成果は、幅広い分野で持続可能な社会の実現に貢献することが期待されています。環境に負荷をかけない化学変換法や物質変換法、新たな触媒の開発は、化石燃料に依存しないエネルギーの創出や環境に配慮した製品の製造、医療技術の向上などに役立ちます。また、これらの技術は国内の科学技術の基盤として重要な役割を果たし、多様性を持った次世代のリーダーや国際的な研究者の育成にも貢献することが期待されます。