XPS(X線光電子分光)講習会のお知らせ
日時: 2011年5月31日 10:30 -
場所: 工学部9号館1階 大会議室
問い合わせ先:
強力X線実験室 沖津助手 okitsu(アット)soyak.t.u-tokyo.ac.jp 内線27470
スペクトルセンター 岡林准教授 jun(アット)chem.s.u-tokyo.ac.jp 内線24418
二酸化炭素排出削減を目指した,低炭素プロジェクトの装置として, 新型のXPS装置(アルバック・ファイ社製 PHI 5000 VersaProbe)が, 新たに導入されました。
電力供給が逼迫する中,夏場に向けて,フル稼働とはいきませんが,
PHI 5000 VersaProbeの運転を始めたいと考えております。
つきましては,秋以降の本格稼働に向けて,
XPS(光電子分光)測定装置の原理と実際について,
下記の日程で,講義と実習を催したいと存じます。
岡林准教授は,理学系スペクトル化学研究センター所属で,
今回のセミナーは,理学系,スペクトル化学研究センターと
工学系,総合研究機構強力X線実験室の共催で行われます。
本メールは,強力X線実験室のXPS装置を
これまでにご利用頂いた方にBccでお送りしていますが,
XPS測定を必要とされる思われる皆様に回覧していただけると幸甚です。
(教職員,大学院生,学部4年生を対象とします)。
5月31日(火)XPS講義 10:30-12:00(岡林准教授),○×
5月31日(火)XPS講義 13:30-14:30(岡林准教授),○×
5月31日(火)XPS実習 15:00-18:00(岡林准教授,沖津助手),○×
6月 1日(水)XPS実習 10:30-14:30(沖津助手),○×
6月 2日(金)XPS実習 10:30-14:30(沖津助手),○×
6月 3日(月)XPS実習 10:30-14:30(沖津助手),○×
受講希望の方は,上の日程表の○か×を消すことにより,
受講希望をお寄せ下さい。
実習に関しては,いずれか一日のみに参加して頂きますが,
○2
○1
○3
のように,第1〜第3希望までを,ご記入下さい。
1回あたりの実習参加者は,5名と致します。
申込時に,XPS測定の経験の有無,受講希望の動機を書いていただけると,
参考にさせていただきます。
5月31日の実習に関しては
遠くのキャンパスから来ていただく方を優先にしたいと思います。
講義は,工学部9号館1階大会議室,
実習は,工学部9号館3階330号室および333号室
にて開催いたします。
新しいXPS装置については,機能が高度な分,操作も複雑なため,
実習を受けていることを,実際の使用に当たっての
必要条件としたいと考えております。
返信メールは,5月20日(金)までにお寄せ下さい。
講義,実習とも,応募者多数の場合は,
原則,早い者順とさせて頂きます。
31日午前,午後の講義については,
両方受けて頂いても,片方のみの希望でも受け付けます。
午前の部,午後の部についての講義内容は,以下の通りです。
X線光電子分光(XPS)は物質の化学結合状態、
電子状態を観測する強力な実験手法である。
総合研究機構ナノ工学センターには、
2台のXPS装置(XPS7000[Rigaku],VersaProbe [Ulvac PHI])
が設置されている。
原理から理解して測定できるようになることを目的とし、
講義と実習を通して装置の操作方法を体得してもらう。
講義については、基礎編を受ければXPS7000を操作できるように、
応用編まで受ければVersaProbeを理解できるようになる。
1時間目:(基礎編) 1.5 h
XPSで何がわかるのか
XPSの原理
測定手順
スペクトルの解釈
2時間目:(応用編) 1 h
真空排気のしくみ
分光器のしくみ
VersaProbeとXPS7000の相違点
*すでにXPS7000を利用しており、
原理を理解している方は基礎編を受けなくても構いません。