「配位ナノシート」は配位子と金属イオンが結合することで合成される2次元物質です。金属と配位子の組み合わせによる自由度の高さや、常温常圧でボトムアップ方式で合成できることなどから、グラフェンに次ぐ次世代2次元物質として期待されています。配位ナノシートは2013年に日本で生まれ、それ以降日本、中国や欧米を中心として研究が展開されてきました。今回の拠点形成事業「二次元共役ポリマー『配位ナノシート』の化学と物理」では、各国の配位ナノシート研究拠点の研究ネットワークを構築し、それぞれの特色を生かし、互いに連携しながら配位ナノシート研究を強力に推進していきます。

本事業では日本・英国・ドイツ・中国の4カ国の研究機関がそれぞれの国の拠点機関となり、各国内における配位ナノシート研究を推進します。特に日本は化学・物理、英国が物理、ドイツと中国が化学の面から本研究領域の発展させます。加えて、他国の研究者を含む国際的なネットワークを構築し、学生や研究者の派遣や受入、国際会議の開催を円滑に行えるシステムを構築します。これらを通して多数の国の研究者参入による配位ナノシート研究の国際発展や他研究分野への波及、研究者の世代間を超えての連携や技術継承を行うことを目指します。

1877年に設立されて以降、日本の近代化に多大なる貢献をもたらしてきました。 近年では国際化された大学を目指し、大学の世界展開力強化事業、スーパーグローバル大学創成支援、トップグローバルスカラーの招聘などに注力するほか、 国際交流協定の締結や国際大学連合への参画により海外大学との交流や学生の海外留学の支援を積極的に行っています。

1209年に創設されて長い歴史を持ち、毎年世界大学ランキングでトップ5に入る屈指の総合大学であり、96人ものノーベル賞受賞者を輩出しています。 本大学に属するキャベンディッシュ研究所は、1871年に設立された世界屈指の物理学研究所および教育機関として知られており、29人のノーベル賞受賞者を輩出しています。

1828年に創設されたドイツの中でも極めて歴史ある大学です。 ドイツ内の工科大学の9つの主要な大学からなるコンソーシアム"TU9"のメンバーであり、2012年にはエクセレンス・イニシアティブに指定されました。 工学や技術分野への貢献が国内外で高く評価されています。

中国におけるハイテク総合研究と自然科学の最高研究機関で数学物理、化学、生命科学・医学、地学、情報技術科学、技術科学学部の6学部からなります。 北京に在る化学研究所は、最先端化学研究を担っています。

1st Meeting of Core-to-Core Program on Coordination Nanosheet

開催日:2019年5月10日

開催国:日本

開催場所:東京大学山上会館

プログラム

JSPS-EPSRC Core-to-Core International Workshop on Two-Dimensional Coordination Nanosheets

開催日:2019年12月16-17日

開催国:英国

開催場所:ケンブリッジ大学 Madingley Hall

プログラム

2023 JSPS-EPSRC workshop on coordination nanosheets

開催日:2023年3月8-9日

開催国:英国

開催場所:ケンブリッジ大学 Cavendish Laboratory Maxwell Centre Rayleigh seminar room

プログラム

Ryojun Toyoda, Naoya Fukui, Dionisius H. L. Tjhe, Ekaterina Selezneva, Hiroaki Maeda, Cédric Bourgès, Choon Meng Tan, Kenji Takada, Yuanhui Sun, Ian Jacobs, Kazuhide Kamiya, Hiroyasu Masunaga, Takao Mori, Sono Sasaki, Henning Sirringhaus, Hiroshi Nishihara

"Heterometallic Benzenehexathiolato Coordination Nanosheets: Periodic Structure Improves Crystallinity and Electrical Conductivity"

Adv. Mater., 2022, 34, 2106204. link

事業概要

事業体制

各国拠点

日本

英国  

ドイツ  

中国  

開催したシンポジウム

拠点間の国際共同研究論文