酢酸回収を指向した水中エステル化反応
化学プラントの廃液からの酢酸の回収を目的として、水中での酢酸とエタノールとの直接エステル化反応を開発した。触媒としてポリスチレンを担体としたスルホン酸、あるいは均一系のスルホン酸を用いた。トルエンを加えることによって、水相からの酢酸エチルの抽出効果のため平衡収率が有意に向上した。無機塩の添加も塩析効果のため収率の向上に有効であり、特に塩化カルシウムの添加が最も効果的であった。
論文へのアクセス
- Recovery of Acetic Acid from Dilute Aqueous Solutions Using Catalytic Dehydrative Esterification with Ethanol,
- D. Yagyu, T. Ohishi, T. Igarashi, Y. Okumura, T. Nakajo, Y. Mori, S. Kobayashi,
- Chemosphere, 91, 61-67 (2013). DOI: 10.1016/j.chemosphere.2012.11.078