化学基礎測定I(首都大東京)2016
担当: 岡林 潤(東京大学理学部化学科:スペクトル化学研究センター)
日時: 10/5, 10/12, 10/19, 10/26, 11/9, 11/16, (11/23休講), 11/30, 12/7, 12/14, 12/21, 1/11, 1/18, 1/25(計14回)
水曜日2限 10:30-12:00 (90分)
場所: 11号館103号室
期末試験: 2/1(水)2限
講義の目的:
基礎的な機器分析手法のうち、電気化学分析法(10月)、分光分析法(11月)、物質の分離(クロマトグラフィー)(12月)を中心に、各種の化学測定手法の原理を理解すると共に、実際の測定例を紹介しつつ講義する。 シラバス
成績評価について:
期末試験が50%とする。レポートを50%に換算する。出席はとらない。
期末試験では、レポート課題から多くの類似問題を出題します。6割は原理や装置の説明に関する記述です。残りは計算問題です。(電気化学、分光化学など)
試験では、関数電卓を忘れずに持ってきてください(関数電卓のみ持込可、スマホは認めない)。
ネルンストの式、Lanbert-Beerの法則、検量線をつくる問題が必須です。
レポート課題掲載(1/25締め切り:重要)
第13回 2017/1/25
・電気泳動
第12回 2017/1/18
・液体クロマトグラフィー
・熱分析TG
・DTA, DSC
第11回 2017/1/11
・クロマトグラフィーの理論
・理論段数
・van Deemterプロット
・ガスクロマトグラフィー
第10回 2016/12/21
・XAFS、EXAFS
・質量分析について
・イオン化(EI, CI, FAB, ESI)
・質量分離部(TOF, 磁場、四重極)
第9回 2016/12/14
・吸光度の検量線について
・赤外活性、ラマン活性
・X線吸収分光
第8回 2016/12/7
・蛍光収量の定義
・赤外活性、ラマン活性
・インターフェログラム
・Lambert-Beerの法則の演習
演習課題 No.3
解答
第7回 2016/11/30
・ICP-AES, ICP-MS
・吸収と透過
・有機配位子の吸収波長
第6回 2016/11/16
・ヤブロンスキー図
・Lambert-Beerの法則
・原子吸光分析
第5回 2016/11/9
・光学遷移
・分子軌道の光学遷移
・MTCT, LMCT
第4回 2016/10/26
・サイクリックボルタンメトリーから判ること
・ポーラログラフィー
・電解めっき
演習課題 No.2
解答
第3回 2016/10/19
・標準電極電位の求め方について演習を行った。
・ギブスの自由エネルギーと平衡定数の関係について議論した。
・ボルタンメトリーについて
演習課題 No.1
解答
第2回 2016/10/12
・ポテンショメトリーとは
・ネルンストの式の導出
・pHの電気化学的な求め方
・平衡定数の電気化学的な求め方
第1回 2016/10/5
・電気化学には、電解する場合としない場合がある
・反応中の電極での物質輸送について
・反応中の電極での電子移動について
・Butler-Volmerの式について
・拡散方程式の必要性
参考書紹介
・基礎から学ぶ機器分析化学 井村久則, 樋上照男 (編著) 化学同人 (2016)
コメント: この本に沿って講義をします。本講義の教科書とします。
・金属錯体の機器分析〈上, 下〉 大塩寛紀 (編著) 共立出版 (2010)
コメント: 錯体を例に、実際の測定例を学びたい人にはお勧め。
参考ページ
研究紹介(理学部ニュースより)