分析化学II 期末テストの講評 よくできていました。このテスト問題を解ければ、酸化還元反応、分配反応、分光分析、誤差論などの理解は十分にできていることになります。 第1問 用語説明問題では、キーワードが必要です。たとえば、活量では遮蔽という言葉が必要です。Lamber-Beerの法則の証明はできていました。最小二乗法の問題は面倒だったかと思いますが、答えが間違っていても途中点をつけました。 第2問 教科書の問題とほぼ同じですが、変数xの置き方が違います。10^-12の微小量を求めるのは本講義の平衡論の理解の本質であり、少しは慣れたのではないでしょうか。 第3問 講義でも宣言したように、滴定問題の分光版の問題を作りました。グランプロットについて理解を深めてください。滴定量はもちろん第2問と同じになるようになっています。 第4問 検量線を引いて未知試料の濃度を求める問題。演習問題とほぼ同じですが、数値が異なっています。 第5問 酸アルカリ両方をとりうる場合の分配曲線を描く問題にしました。典型的な問題なのでできるようになりましょう。 成績に関する問い合わせは、教務課を通してのもののみ回答する。(公平性を保つため) 最後に、分析化学IIの講義を通して「物事の本質は何か」を見通す力をつけてもらいたくいろいろ勉強しました。原理から理解し、論理的に考えを組み立てていくのはおもしろいものです。研究の基本です。これからも是非とも深く考えるおもしろさを追究していってください。 2018/7/31 岡林潤