強光子場科学の展開



これまで自然界の構造は「光」によって明らかにされてきたと言っ
ても過言ではありません。しかし、これまでの「光」は弱く、物質
そのものの性質は光によって変化を受けることはありませんでした。
ところが、近年の急速な超短パルスレーザー技術の発展は、光の
「強さ」を通常の光の1億倍以上に強めることを可能としました。
このような「光の場」の中では、物質は光と混ざり合い、まったく
異質な性質を示すことが明らかになりつつあります。現在、「強レー
ザー光子場」の発生とそれを用いた研究、すなわち、「強光子場科
学」が、これまでの自然科学と工学の枠組みを越えた「次世代の学
際的研究分野」として注目を集めています。そして、物質変換や化
学反応を意のままに「光で制御する」ことも可能になると大きな期
待が寄せられています。







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